#12-恋のような狂おしい現象に没入すること
朝5時です。おはようございます。最近は2歳半のイオちゃんを夜9時から寝かしつけを始めて、そのまま一緒に寝てしまうことがほとんど。仕事復帰した直後は、寝かしつけの時に、頑張って寝ないで、そのまま起きて12時まで仕事することが良い気がしてたけど、そうすると睡眠の質が悪く、すぐに体調を壊す。効率が良いようで悪かった。寝かしつけは不思議だ。子供だけを寝かしつけようとするとうまくいかない。自分も本気で眠くなることで、子供も安心して眠くなっていくような感じがする。デザインやワークショップの仕事にも通じる感じはある。自分が本気でその空間で理想とするムードに没頭しないと、相手は安心して没頭できない。なので、寝かしつけもある意味でクリエイティブ空間。感覚の駆け引きと伝染を意識する。
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書きたいことはたくさんある。けど、どのトピックもいろいろありすぎてうまくまとまらない。出勤の準備もしなきゃ。今日はとりあえず最近頭の中にあるキーワードを書いてみよう。
「死と隣合わせの生活」
何を大袈裟な…と思うかもだけど、子供と生活していると本当に毎日「死」を感じる。小さな体から弾けんばかりの生命力は本当に愛おしい。ただそれと同時に、コントロールの効かないピンポン玉のような動きをする小さな体が、街の中や家の中を縦横無尽に動く瞬間を見守る私は、ずっとハラハラしている。ある日、車が来ると思って危ない!と手を引いたら、今度は転んで近くのマンションの植木に転んだ。そこには剪定して尖った枝が隠されてて、瞼を怪我してしまった。その枝は本当に尖ってて、角度と勢いがつけば小動物を捉えることのできる罠のようで、本当に怖かった。ただの東京の街並みなのに、こんなことがあるのか。ニュースで小さな子供の事故があると人ごとだと思えない。本当に気をつけてたとしても色々な巡り合わせで、生命は一気に消えてしまう。子供と過ごす親の姿は、昔はキラキラして見えてたけど、実際のところは常に365度からの異物に気を配る医療従事者のような、スパイのような、戦士のような、ハードコアな生活なのだと知った。でも、あまり気を張りすぎてもよくないな…と思った瞬間に、信じられないものを口に入れていたり、喉が詰まってしまったりもする。本当に大変だ。言葉にならない。
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「いつかのラブソングが蘇る」
こちらはメリットのCMで、椎名林檎のギプスを子供の声で歌ったもの。
『i 罠 B wö U 此処に居て
ずっとずっとずっと
明日のことは判らない
だからぎゅっとしていてね
ぎゅっとしていてねダーリン』
椎名林檎 「ギブス」
ギプスといえば、自分が中二くらいの2000年頃にヒットした曲で、2026年になった今、ずっといい曲だとは思うけど、自分は変化した。その感情に120パーセント共感して、涙してしまって、歌詞に書いてないことまで想像して1日経ってしまう…なんてことは無くなった。他のことで忙しかった。でも、いつ消えてしまうのかわからない生命が近くにいると、ちょうどあの時好きだった曲がピッタリハマる。不安定で狂おしい気持ちが蘇って涙できる。
そして、中高の頃に流行ったけど、こんな気持ちで生き続けてたら疲れちゃうよのこの曲。
『永遠に生きられるだろうか
永遠に君のために
BABY BABY 君を抱きしめていたい
何もかもが輝いて 手を振って
BABY BABY 抱きしめてくれ
かけがえのない愛しいひとよ』
銀杏BOYZの「BABY BABY」
今、子供といるとずっとこんな気持ち。よく「親バカ」という言葉があるけど、本当によくできた言葉だと思う。いい大人が、全く説明ができない感情に支配されて、卒業したはずの思春期の時の曲に120パーセント感情移入して涙してる。この恋のような狂おしい現象に没入することはとて気持ちいい。けど恥ずかしい。なので、周りに対しては「バカ」という言葉で自虐的に伝えるしかない。けど、本人は至って真剣だ。本当は「親ガチ」とか言ったらいいけど、そうしたら本当に「バカ」って思われちゃう。なので言えない。
ただ、こういった気持ちは、子育てだけではなく、本当は色々な方法で呼び起こせる感情なのだと思う。大人になると色々な肩書きがついたり、責任が発生したり、個人の気持ちよりも組織の仕組みに従う時間の方が長くなったり、それによってある程度の報酬も発生したりして。そんな時間を過ごしていると、通常の社会生活からは非効率にも見えるような気持ちの使い方を忘れてしまう。私にとって子供はその気持ちを強制的に起動してきたけど、そのこと以外でも私は自分だけの気持ちを起動できるんじゃないか。なんて思った。それが何か考える時間はまだ足りない。暑苦しい、非効率な、ギラギラした何か、本当はいつでもきっと飛び込める。
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